がんの治療には選択肢があります.
切らずに治す放射線治療
(重粒子線治療)をご存知ですか?
日本人の3人に1人はがんにより死亡

がんの治療は「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。代表的な局所療法には「外科療法」いわゆる外科手術と「放射線療法」、全身療法には抗がん剤やホルモン剤を投与する「化学療法(薬物療法)」や「免疫療法」などがあります。どのような治療方法を選ぶかは、がんの存在する部位や範囲により異なりますが、がんによる死亡原因の6分の1が治療した部位からの再発であることから局所療法の重要性が指摘されています。

切らずに治す、放射線治療への期待が高まっています 重粒子線がん治療は
従来からの放射線治療に比べ
がん細胞に対する殺傷能力が高く
周辺の正常細胞へのダメージの少ない
理想的な放射線治療の方法です
もちろん切らない治療法です

重粒子線治療とは

重粒子線は、放射線治療の一種です。重粒子線は通常の放射線治療では十分な効果が困難な腺がん系のがんや肉腫などに効果が期待できます。また重粒子線はがんに集中してあてることが可能であることから、がんの周りに放射線に弱い組織がある中枢神経系の近くにできたがんに、あるいは周囲の組織をできるだけ保護したいがんにも効果が期待できます。

重粒子線がん治療の特徴
  • ○痛みを伴わない
  • ○副作用が非常に少ない
  • ○臓器の機能や体の形態の欠損が少ない、傷跡も残らない
  • ○かなりの高齢者にも適用できる
  • ○早期なら根治可能
  • ○X線では治療困難な、深部がんにも適用できる
  • ○社会復帰が早い

重粒子線の特徴

①生物学的特徴:がん細胞に対して生物学的に高い効果を有します。

②物理学的特徴:がん病巣への線量集中性が優れています。

重粒子線とX線の線量分布の比較右図は、同じ骨盤部の腫瘍に対し、重粒子線とX線を照射したときの線量分布を比較してみました。黄色で囲った標的には、どちらも高線量が照射されています。しかし、X線では膀胱や消化管といった周囲の正常組織を避けることができませんが、重粒子線ではこれらを避けることができます。

放射線の生体内における線量分布グラフは、体の中に重粒子線とX線を照射した場合の減衰を比較したものです。X線は、体の浅い部分で強く、しだい減衰していきます。一方、重粒子線には、体の浅いところで弱く、ある一定の深さで急に強くなる性質があります。

*独立行政法人 放射線医学総合研究所HPから抜粋
放射線の殺細胞効果と病巣の集中性
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